おのころカンパニー 社内旅行

淡路島東岸

淡路島。

昨日の朝10時、中百舌鳥駅前集合、湾岸線から阪神高速に乗り継いで明石海峡大橋に着いたのが11時過ぎ。何度もテレビやグアラビアで見たまんまの姿、どちらかと言えば大橋はのぼるときの方が好きだ。淡路SAでたまねぎカレーパンとたこ焼きで空腹を満たし、ICを降りる。降りてすぐの夢舞台は、安藤忠雄設計ということで行ってみたが、施設としては何が中心なんだが、だれが主体で運営しているんだが不明のぬるい施設。「楽しみ方自由自在」と「右往左往」は限り無く似ている。とりあえず地下に駐車し、喫茶店の珈琲で休憩。レストランの入っている楕円形の建物を出ると温室があり、さらに右側へ迂回し小道をゆくと、野外劇場に出る。客席を上って振り返ると大阪湾と晴天が見える。野外劇上の反対側まで回って山腹の遊歩道沿いに歩く。途中たくさんのボランティアらしき人とすれ違い、みんなスコップやら肥料やらを片手に忙しなく働いていた。百段苑はクノッソス宮殿の迷宮のようで、小さな小部屋ではなく花壇のブロックに別れており、間に通路がはり巡らされている。最上段まで上って、すぐ脇道へ入る。車道に出て、斜面を下ると茶室に出る。中国人団体客を脇目に、回廊を渡り、国際会議場へ。立ち入り禁止の注意を受け、渡り廊下を通ってホテルへ抜ける。ホテルの隣が駐車場。ここまででおよそ二時間、思いのほか時間がかかったので、その足で目的地「ナゾのパラダイス」へ直行する。
平和大観音像の脇を通り過ぎ、かき揚げうどんを食べて、30分ほど海沿いに南下すると山道に入る。ぼんやりしていると、Tさんの「ギャッ」という悲鳴で目が覚める。「ナゾパラ」の看板が遂に見えてきた。「3倍おもしろい立川水仙郷 ナゾのパラダイス」。農家の娘風の女性や、なぜか那須与一風男性、「ハーハー笑うところ」、奇天烈看板を4個か5個ほど過ぎると、ゲートが見えてきた。誘導上手の噂のおばちゃんは不在だが、おじさんに案内してもらう。最近ではケンドーコバヤシが来たとのこと。水仙饅頭をもらい車を進めると、ものすごい下り坂。「ブレキー点検」の真意が理解できた。「らくな坂道下り坂」30度はありそうな傾斜を何百メートルか進むとUFO神社もある広場が見えたが、閉園までわずかしかないため、先を急ぐ。車をとめ斜面の下を見ると、見ごろの水仙の向こうに「おしべとめしべのことをまなぶところ」の文字が見える。平仮名で書こうが小学生は入りづらいやろ。入り口のお爺さんにチケットを渡すと、小さい戸へうながされる。ナゾのパラダイスは大きな部屋一つがそのまま展示室になっているが、入り口から数メートルだけは、大きな部屋の中に小部屋を作った感じになっている。小部屋の右側には陳列があり、剥製系の展示。右手情報には毛についてのうんちく。奥の壁には「愛のあるセックス」のパネル。左壁面には全国津々浦々から訪れたナゾパラファンのらくがき帳が掲出されている。小部屋を出ると、壁には一面、性愛に関するあらゆるうんちく(「夜のルール」)が書かれている。「習慣で性感を高める 汗かく恥かく字をかく 三かく運動」「自慰は害にも薬にもならない」、「AM8:45電車の揺れを利用して」云々。他に「朝立の神」などの道祖神シリーズ、米子とワラ助というワラ人形(股が黒くて恐い)、男の○○力シリーズ(ベニス(!)はときどき日光浴させると悶絶力が高まる)、立子神社の林、巨大男性器郡。たっぷり満喫したあと、入り口のお爺さんに話を聞く。なぜ猿の絵が多いのか、都道府県展示について、誘導おばちゃんの行方について、自慢の逸品はどれかなど。さすがお爺さんが勉強しただけあって、テキストの充実した知性溢れる展示内容。秘宝館の蒐集欲とはひと味違う楽しみ。パラダイスを出る頃には夕日が落ちかけており、谷の間に見える海にタンカーが浮かんでいる。坂を上って駐車場に戻る途中で、以前ここに来たことを思い出した。少し改装されていたが目の前にある建物が、ザラザラで蛇の抜け殻の落ちていたあのキャンプのコテージとそっくりだったからだ。そういえばここはオートキャンプもやっているらしい。まさか十年以上後に再び訪れるとは。感慨深い。UFO神社もちゃんと拝んで宿へ向かう。一休みしてから歩いて10分位の居酒屋でのむ。
翌朝、宿のおばちゃん(「かなり」だけ語尾が上がる)にお勧めの喫茶店を聞き、歩いて向かう。モーニングB。喫茶店の帰り道、石段を上り神社に寄る。南西の湾が見え、朝日がまぶしい。宿を発って湯ーぷるへ。円弧の形状をした施設内は全フロア木材が張ってあり、リラックスできる。塩サウナで汗をかき、露天風呂にも浸かる。小一時間で出て、サービスのソフトクリームをもらう。静御前の墓もある静の里は今回の旅のもう一つの目的地。百円で施設内に入ると一億円に触れる。ベッカムの拡大写真もいいがやっぱり何百人ものバスガイドを一同に介したポラコーナーは圧巻。バスガイド史を書けそう。お土産に金塊チョコをゲット。公園には「犬猿の仲をあえて一つの小屋にいれました」という檻やペンギンのゴミ箱などがある。静御前の墓にもお参りして隣接するうどん屋で豆腐カレーうどんを食べる。そこから伊弉諾(いざなぎ)神宮へ。途中ドラえもんの話をしているときに、ドラ飛び出し注意看板を発見。しばらくして静ちゃんバージョンも発見。神宮わきの小学校の裏門ではジャイアンも発見。神宮を出て数分でスネ夫のび太でコンプリート。海沿いの道は清々しい。山を超えて島の反対側へ出る。本福寺 水御堂は円形の本堂へいたるまでのアプローチが魅力的。通常の仏閣では参道から直線で続くことが多いように思うが、ここでは白い壁面を二度程迂回して本堂の屋根、池に辿り着く。細く白い道を辿って歩くと周囲の静けさと相まって落ち着く。そこから池に開けたときの感覚。暗くて静かなお堂から陽当たりの良い墓まで戻り記念撮影。時刻は3時。帰路につく。
大阪に戻ってからは蛸焼きとお茶で締める。B級スポット巡りは続く。