久々に
最近石川直樹の本を続けて読んでいる。
彼が面白いのは自らを「冒険家ではない」と認識しているところ。
命に危険が及ぶようなリスクの高い場所に度々訪れている彼は、
まさに冒険家だと思われるが、
死のリスクが高いことと冒険はイコールではないとする。
では冒険とは何か?
先人の軌跡を辿り、
数えきれない旅の中の過程で彼がひたすら考え続ける、
その問いこそが彼の著作の面白いところ。
「レベルの高いクライミングをいくつもこなした後、
何がしたいかを問われてある男は言ったそうだ。
歩きたい、と。
未知の方角へいつまででも歩いていきたい、そう言ったんだ。」
- 作者: 石川直樹
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2009/11/20
- メディア: 文庫
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