生中華麺まるめ装置

インテックス大阪で短期バイト、初日。隣では中華麺が延々まるめられ、隣では生卵が只管割られるファンタジー。変な機械や工業ロボ好きにはたまらないかも。こういう機械の往復運動って愛らしい。朝からの雨が帰りも降り続く中、梅田に出、豆腐チゲ。のち、ディアモール近くでチーズケーキ。

最近読んだ本、太田光中沢新一憲法九条を世界遺産に』太田光の発言を中沢新一が歴史を掘り起こして裏付けていくが、なかなか議論が深まらない。裏付けしきれない。太田の考えで一貫しているのは、憲法九条が毒でもあり薬でもあるということを、護憲、改憲に関わらず認めるべきだということ。毒とは、現実政治の危機や都度の局面において憲法に問いかけても返答がないということであり、薬とは戦後アメリカ日本が衝突する中である種の「理想の表現」として憲法が生まれたことを、私たちが知ることができることである。だが、この改憲によって武力放棄など原則が改変されるなら、毒と薬がこの六十年共存し、その度に議論を生んできたことが忘れ去られ、この方面での思考はいったん放置されるかもしれない。太田が問題視しているのはこの作用である。
護憲や平和を主張するとき、自分が恍惚状態にあるかもしれないと問うてみること。憲法九条が矛盾によって議論を発動させる装置であること同時に、現実政治をかろうじて進行してきた「サンチョ・パンサ」の役割についても考えてみること。