映画を観たあと、駐車場を歩く

オーメン、初日。でも『嫌われ松子の一生』を観る。晩ご飯のあと、ぶっ飛ばして泉南イオンまで。ちょっとオープニングを見のがすが、観終わった後は少々放心した。こんな悲しい映画みたことないと思った。ダンスシーンだろうが歌ってようが悲しい。中谷美紀は貧乏人、あるいは薄汚れた衣裳がすごくよく似合って魅力的だ。目の前、というかスクリーン上に確かに映っているのにどこか不在な印象を与えるのは物語のためだけではなく、中谷美紀がもっている資質のようなものなんじゃないか。幾重にも回想が重なって、そこから戻る度に笙や周囲の人々の感情が変化していく。色んなことを考えながら映画館を出てやたらに広い駐車場を歩く。