お買い忘れはございませんか

exterior2006-03-01

  • 最近観た映画

ジャーヘッド」(監督:サム・メンデス)予定より早くバイト先についたので、朝から観る。「サム・メンデスは、その独特な視線で常に観客を惑わせてきた。今回は湾岸戦争をテーマにしながら、単なる戦争映画の枠を超え、戦争自体の変貌と虚無を暴き出し、アメリカをまたしても惑わす。」「海兵隊員に憧れ、厳しい訓練に耐え、狙撃の名手として戦場に来たひとりの若き兵士。しかし、そこには銃を向けるべき敵がいない。戦闘によってエネルギーを発散することもできず、欲求を内側に爆発させる兵士たちは、砂漠でひたすら“待つ”ことで、自分自身、そして仲間との戦いを強いられる。」(HP)この映画のキャッチに「戦場は、あなたの中にある」という言葉が使われているが、実際戦場はどこにあるのか。弾頭のカメラを経由してモニタを眺めるミサイルの狙撃手は、発射の瞬間戦場を感じているのか。戦場とは爆撃された側の兵士や民間人にしか実感されないのか。
徴兵ではなく志願兵というかたちをとっていることも問題として扱われている。なぜ海兵隊に対する憧れが存在しうるのだろう。地上から戦争を見るということ(マスター・ショットの不在、兵士の視線外のものは撮影されない。アイレベルの多用。)。メディアは戦争を隠蔽するのか、歪めるのか、補強するのか。モニタを通して見られる現代の戦争を、違う目から見ることについて想像すること。
「僕のニューヨークライフ」(監督:ウディ・アレン)主人公はアマンダのことを何よりも好きで、二人はタイミングが折り合わないだけなんだと思っていたけど、実はそうでもなくて、タイミングが折り合わないということは、それに合わせて感情や考えていることも変化していくということだ。自分が思わない方向に進んでも進まなくても、自分は何かを考えながら行動してるし、周りからみればそれは破たんしているかもしれない。時間は流れる。

「KENTARO KOBAYASHI SOLO CONTE POTSUNEN ○」を友人と観る。足音と部屋のやつとか、ハンドマイムとかネタももちろんいいんやけど、小道具の装飾とか、スクリーンの縁とか、ラストに舞台奥で照明が入って視界が急に開けるとことか、演出上のしかけがうまいなあと思う。帰りに食べたドイツパンのサンドイッチのパンがおいしかった。古本屋で辛酸なめ子を買う。

読みかけの本が増えてきた。頭の中は混乱していない。
雨も増えてきた。