グルーミー

「ヤン・ヤンセンの世界」展(西宮市大谷記念美術館)にいく。靴は外側(右の靴なら正面から見て左側から)からの方が何となく見栄えがよい気がした。ヤンセンの夥しい実験のようなデザインには圧倒されたが、展示の面で不満が残る。展覧会としての切り口を何らかの形で定め、分節してほしかった。例えば、色彩、素材、モチーフ(動物から都市まで様々)など。「〜の世界」系の展覧会でありがちな時系列に沿った展示だけではもったいない。さらに「デザイン21 ファッションの未来 -DESIGN21-」(神戸ファッション美術館)にいく。アバンギャルド(というか単に奇を衒った素材や組み合わせか?)も集合すると、のどかな空気が漂う。これも窮屈な展示のためかもしれないが、どうにも平板な印象が拭えない。前半部分の常設展示は、触れるものから藍色のヴァリエーションの実物展示、ガンダムを引用したものまで様々な衣服があり見応え十分。スタバで本日のコーヒーをいただいたのち、帰阪。
佐々木健一『タイトルの魔力』、塔晶夫『虚無への供物』読了虚無への供物