睡眠→バイト→睡眠

ライ麦畑でつかまえて』The catcher in the rye 読了
主人公ホールデンの二、三日の遍歴を描いたこの小説の前半では多くの登場人物は彼の前を通り過ぎるのみである。ホールデンは出会う人間に対して少なからず反撥心を抱き抵抗しようともがく。が、人々は彼の目前に現れては消えていくだけだ。その分妹フィービーが彼に対して誠実に去ることなく向き合う姿勢が心に残る。むしろ泣きながら兄の行く末をつかまえようとしたのは妹だ。