3回走る

exterior2005-11-22

  • 最近行った展覧会、イベント
    • ジャン=ルイ・ボワシエ講演

美術史を題材の一つとしたのはストラテジーであるということ。
携帯において初めて実現された新しい部分とはスクリーンのmobilityであること。

    • 京都芸術センター「ビョルン=メルフース展」

新旧の映画(テレビ映像なども含まれていたかも)からドラマの一部分の音声のみをサンプリングし、花形に配置された三つのブラウン管がその音声にシンクロして明滅する作品がおもしろかった。講堂や体育館で作品を観る経験も楽しい。

    • 世界アーティストサミット公開シンポ

戦争をゼロにするのは無理だと認める人と平和は可能だと信じる人。
李禹煥―1日だけなにもしないことで世界は変わるのではないか。少しの水と食べ物だけ、遊びも読書も戦争もしない。

    • The Third Gallery Aya 日下部一司(くさかべかずし)個展「あちらこちら」

偶然にも作家ご自身にお話を伺うことができた。写真というメディアが失いかけている物質性(写真という「物」自体が存在しない?)を取り戻す方法としての技法(もちろんこのためだけではないが動機の一つとして)を長年探っているそうだ。シルクスクリーンでの表現も興味深かったが、ゴム印画の手法で制作された作品は、美術教育でよく目にするコップに入った水のデッサンを連想させるような、グラデーションの出方が印象に残るものだった。画角と用いている顔料の性質か。被写体は形態の変わった古い理科用ビーカー
とスポイトのようなものだったが、杉本博司の「影の色」「観念の形」とくらべるとおもしろいことが見えるかもしれない。「観念〜」では対象の正面から画面いっぱいに収められているが、彼のゴム印画の作品は対象を半ば見下ろすようなかたちで撮影され、ビーカーの形態より水面に視線が吸い寄せられるような気がした。グラデーションの問題も「影〜」など現代写真の主要な主題の一つになっているように感じる。

メアリ−の薄くて背景の透けたベールのアニメーションがすごい。


読みかけの本が多すぎる。気分が定まらない。