走査ビーム

『トロン』(1983アメリカ・監督:スティーヴン・リズバーガー、出演:ジェフ・ブリッジス
ディズニー製作、CGを含む映画の先駆とされる。なんとなく話の雰囲気が『ガンダーラ』に似ている。全てのプログラムが擬人化、というか肉付けされ、生身の身体と意思を持ってフレームで構成された世界を動き回る。3DCGのカーアクションのシーンが数カ所あるが、アップからロングへの急速な移行などカメラワークの特徴は現在のメインストリームと共通するかもしれない。いまだとパーティクル単位で生成できると思うが、爆発のアニメーションもフレーム感剥き出しのブロックが弾けてておもしろい。アニメーションの一部(あるいはほとんど?)を台湾のスタジオが担当している。史料的価値以外の側面からも考察できそうな素材ではあると思う。トロン [DVD]