アセンス発見

exterior2005-05-18

バイト後、「竹尾ペーパーショー」に行く。05年度のテーマは「Color in Live」。気になった展示をいくつか。まず永井裕明、成旺印刷、トミサカの「TOUCH A to Z」。各文字に対応した26のモチーフが高度で繊細なエンボス加工によって表示される。モチーフの選択やデザインの鋭さ、緻密な加工・処理もさることながら、絵柄やデザインが変化することによって触ったときのテクスチャの粗密も変化することに驚いた。次に野口里佳、スタイルプリンティングの「白い紙」。離れたところからでは被写体が何なのか、どのような風景が写されているのかも判別できないほど、白に包まれた光景。そこそこ大きなプリントが水平に展示されていた。白色が純粋で、無垢で、透明だというような日常的な認識(その帰結がホワイトキューブ)は見事に払拭された。白という色。この色に関していうなら、「史上最高の白」を持った紙も展示されていた。確かに物凄く白い。が、そこに写真をプリントしたとき、テクストを刷ったとき、各々の印象も最高だとは一概には言えまい。紙は製品であり、メディアでもあり、家具にもなる。『第四回竹尾賞 デザイン史研究論文・デザイン評論』購入。