最近の若者は変わったとか、日本の暮らしが失われたとか言うようにはできるならなりたくない。自分は蚊帳の外だから責任はないと聞こえる。百歳の老人も、たった２０年前の老人と同じ死に方すらできないだろう。
『阿修羅城の瞳』（滝田洋二郎監督）を観る。市川染五郎ってあんなにカッコよかったっけと、宮沢りえはやっぱりかわいいの嘆息の二時間。市川染五郎の殺陣がすごい。ばしっと決まった構えとその間の動が際立っている。美術はセットありロケありミニチュアありもちろんＣＧありと忙しい。崩した着物が洒落ている。「しゃらくせぇ！」なんて台詞他の誰から聞けばいいんだという位の説得力。
