バイト帰りの電車。乗りこんできた男性五人組の様子がヘンだった。彼らが何者でどんな状況に置かれているのか想像の推理をする。まず五人組の中の三人位までは「ニューハーフ」っぽい。声色、座り方、マシンガントークエルメスの鞄が物証。背の高さもぼくの中ではセオリーどおりである。次に残りの男性のうち一人は大輪のユリの花束を抱えており、骨折した足は先ほどのエルメスの男性に丁寧にかばわれている。何か「お店」で事件に巻き込まれたのか。エルメスの男性はさらに「わたし残りの人生、打てる数がもう決まってるから大切に打つわ」とかいってる。恋の悩みか。推理:彼らのうち三人は「お店」で働くプロ。骨折の男性は、「事件」に巻き込まれたりもしたが、本日をもって退職。何となく周りからは祝福送迎されている。今は恋の悩み相談も交えつつ送迎会の後の移動中。と。思ったのだが会話を聞いていると悉く間違ってることが判明。エルメスは今度から相撲の場内整理のバイトをするそうだし(ただのアルバイター)、「アタックが」とか「コートが広くなる」とか言ってるところを見ると彼らは「店」に集う従業員や客ではなくバレーチームの仲間。骨折は恐らくプレーが原因だろう。てゆうかよく見れば「ニューハーフ」っぽいのはエルメスの男性ただ一人。一見ヘンな人間も一皮向けば(?)平和な優良日本人だ。
「人間という存在に興味があります」とかそんなコメントに無理矢理近づいてみた結果の混乱と妙な納得。
明日からしばらく休みが続く。さてと。